2011/12/26

夢の島

私は好きな映画はDVDを買う派です。

観たい時に観たい、何度も何度も繰り返し観ます。

よく飽きずにみれるなぁと自分でも感心するほど。

中には完璧に台詞を覚えてしまった映画もあります。

映画に限らずドラマでも車関係でもなんでも気に入ったものは買います。

だから店でもDVDを販売しています。(あまり売れませんが。。)

映画のDVDを買うとよく特典映像がついてきます。

とくに邦画は必ずって言えるほど付いてきます。

それがまた楽しみでもあるんですが、ある映画の特典映像で出演者さん同士で

インタビューというか雑談?の映像が付いていました。

その中である俳優さんが休みが取れると海外旅行に行く話をしていて

その理由が「早くしないと無くなっちゃう」から

どの国もとくに街中は近代化が進みどこも同じ風景になってきている。

たしかにそうですね、日本も同じだし。。

そこで私の数少ない旅行経験の中で一番印象に残っているとこが

フィリピンのボラカイ島という島。

小さな島で一言でいうならば秘境。

そう、私が行った頃はまだ開発もあまり進んでおらず

ちょっとしたぷちウルルン滞在期でした。

もちろんリゾートホテルはすでに存在していましたが

それもホテルというよりゲストハウス的な雰囲気で、ジャングルの中に

コテージが点在しているような感じ。ほんと夢の島でした。

島に行くにもまずマニラまで飛んで、国内線に乗り換えて小さな町に行き

そこからバスで1時間以上、山道を走り。。

それも何処かの国(もしかして日本?)から買った中古のバスで

ガラスにヒビ入ってるわ、がけ崩れでガードレールが落ちている道を

平気で猛スピードで走るわ、運転手はぞうりで汚い短パン、Tシャツ姿。

このまま何処かに売られに行くんじゃねぇかと思うような。。(笑

もちろんちゃんとした旅行会社のパンフレットに載っていたんですが。

(載っていたと言っても最後のページに超小さく載っていた)

そこに行く旅行者もごく僅かで、少し不安になりながら着いた所は

船を停める桟橋も無い小さな港?

壊れかけの汚い小屋のトイレがあるだけで、そこには大勢の男達が私達を待ち構

えていました。後から聞いた話だと、みんな職が無くマニラから出稼ぎに来ている男

達らしいです。大人からまだ少年までが、オレにやらせろ!と言わんばかりに着い

た旅行客に群がり現地の言葉で荷物かせ、ここで待ってろとほとんど

強引に誘導され、「えっ!まじですか」と目を疑うほどの小さくベニアで造ったような

手漕きボートに旅行者を隙間無く詰め込み、荷物は彼等が頭の上に乗っけて

海面から10センチほどしか浮いていないボートを数人が押しながら、少し沖に停泊

しているエンジン付きの船(日本でよく見かける小さな漁船、ポンポン船ぐらいのこ

れまたいつ停まってもおかしくなさそうなボロさ)まで行き、乗り換えて既に肉眼で確

認出来る程の近さにあるボラカイ島にようやく上陸。

上陸と言っても、遠浅の海岸で船を着ける桟橋も無いため、途中まで行くと

船長の「さぁ降りろ」の合図でそのまま海にドボン。。ヒザ上までの深さしかないの

で後は自分で荷物を濡れないように担ぎ歩いて上陸。

こんな旅行パックありか~!!

と思いながらも結構楽しい。全てが初体験の驚きでした。

そこから今度は、幌付きの荷台に硬い長いすが付いただけの軽トラに乗せられて

舗装なんて無のほとんどジャングルの中を、ガタガタ揺れて頭打つは椅子から落ち

そうになるわで叫んでいる旅行者の声を無視にひたすら進む。

ジャングルの中には原住民の住居が転々を姿を現し始め、雨が降ったり止んだり

のあいにくの天気が続いていたので下水なんて全く整っていない島では、所々雨水

が溜まり、池のような水溜りがそこらじゅうに点在していて原住民の住居が(住居と

いっても小屋。失礼。。)浸水している所も沢山ありました。

スタックするんじゃ?と心配になるような泥の道を10分程走ると、木々の隙間から

コテージが見えてきてようやく到着。

到着するとアロハシャツを着た日本語が上手で、気さくなおねぇさんがお出迎え。

ホテルと言っても平屋のコテージが天然のヤシの木の間に数棟点在していて

小さなプールとロビーの建物(これも平屋でレストランも一つだけ)がジャングルの

中を切り開いて建てられていました。

部屋はどれも3~4人は泊まれる広さで入り口には6畳ほどのデッキがあり天然の

ヤシの木を利用してハンモックが掛かっている。

どこまでがホテルの敷地か分らないようなジャングルの中のオアシスって感じ!

敷地を抜けると信じられないほど真っ白な砂(サンゴか?)と

青い海が長く続くビーチ。お土産屋なんて無く、ただ自然のビーチが広がるのみ。

時々現地の人が木彫りの置物やアクセサリーを

何処からともなく歩いてきて笑顔でふっかけてくる。

ホテルの従業員からは相手にしちゃだめと忠告されてたけど、しつこいけど嫌な人

じゃなかったんで適当に相手して暇つぶしに付き合ってもらいました。

そしたら次の日はもっと大きな木彫りの船を持って来ていて、私を見つけると笑顔で

寄って来てしつこく売りつけてきました。

それでも買わないので、しまいに一緒にビーチに座り込み意味の分らない言葉どう

しで適当にあいづち打ちながら話してました。

小さなボートでクルーズしながら、シュノーケリングが出来る別のビーチに行くツアー

がありましたが従業員からダメだと言われているのに、その辺で声掛けてくる若者

のボートに乗って島の周りをクルーズしてもらい、小さなビーチまで連れて行っても

らうと、そこには僅かな旅行者が、シュノーケリングで魚を獲って楽しんでいました。

たぶんオーストラリア人だったんじゃないですかね。。

乗せてもらったボートは2人の若い男性が操縦していて、一人は20代位で一人は

まだ少年でした。二人とも見るからに貧しいいでたちで、2人に限らず

多くの人が白目が黄色く、充血していました。栄養不足なのか、病気なのか。。。

結局ホテルが薦めるツアーと同じことをホテルより安くすんだんで

ラッキーだったんですが、こんな勝手な行動が事故や事件に繋がるのか?

反省はしませんでしたが無事でよかったです。

実際ボートを操るのに長い竹の竿を使っていたんですが

その時少年がミスって竿を海底に挟んでしまい、取ろうと焦ったのか今度は足をボ

ートに挟み怪我して血が滴っていました。。

兄貴?の方はそれをみてムッとしていましたが

私たちの不安そうな顔を察知したのか叱ることも無く

何言ってんのか分りませんでしたが、一言二言少年に何か言ってから

後は無言でボートを操縦していました。

その後の少年の申し訳なさそうな顔ときたら。。

(少年も今では大人になって立派な船頭になっているのか??)

テンションもガタ落ちなんで、その後はすぐに引き返しましたが。。

そんなこんなで、特別観光する所もなく、ジャングルと海以外何もなく、一度だけ歩

いてホテルの敷地の外に出ましたが、道が恐ろしくぬかるんでいて

歩けたもんじゃない。日本で暮らす自分には信じられない原始的な生活をしている

原住民の鋭い眼光が気になりすぐにホテルに戻りました。

現地の人達の現実と、遊びに来ている優雅な自分達の現実。

複雑な気分でしたね。。。

ただ綺麗な海とビーチ、ジャングル、夕日と綺麗な月。

それはほんとうに夢の様な世界が広がっていました。

何も無いから良かったんでしょうかね。

当時、既に私が滞在したホテル以外にも

リゾートホテルが存在していたのかもしれませんが定かではありません。。

帰国してから知ったことなんですが、私が行く数年前まではなんの開発も無く原住

民だけが暮らす島で、よそ者といえば唯一バックパッカー達が水を持参してビーチ

でテントを張って焚き火をして過ごしていた、旅人にとって夢の島だったらしいです。

私が行った時でもホテル意外は水道も下水も電気も無い、

原始的な暮らしを強いられていた島でした。

ところがその島も今では立派なホテルが立ち並ぶ立派なリゾート地と化している。

旅行者が大幅に増え町ができて道が整備され、ビーチが汚れ問題になっているそ

うです。確かにまだ島に行くには船で渡らなければいけませんし、私達からすれば

原始的?なのかもしれませんが、今のボラカイ島をネットで調べてみたら私が見た

ものとはほど遠い光景の画像ばかり。

十年そこらでここまで変わってしまうのかと驚きました。

現地の人からすれば生活も楽になり良い事も多いと思うし

変わらないでほしいのは、何でも揃った世界で生活している私たちの

勝手な願望かもしれませんね。

お金を稼ぐことは悪い事ではありません。

でもなんか悲しい気持ちになった自分勝手な私がいます。

そんな変化の発端になったのがあの時島に渡った自分でもあるんですが。。。

「ほんと早くしないとなくなっちゃう」

旅好きの俳優の言った言葉が身に染みます。

私たちが行くから変わっちゃうんですけどね。

なんか複雑です。。。

写真は適当にパクリました。すんません
なんと私は一枚も写真が無いので。

0 件のコメント:

コメントを投稿